2008年7月、ソフトバンクによって日本に持ち込まれたアップル社のスマートフォン、iPhone。ソフトバンクの大々的なCMの影響と機能性の高さで、日本にも瞬く間に普及しました。いわゆる携帯電話キャリアトップ3の契約数でも、ソフトバンクは純増件数(新規契約者数-解約件数)部門でトップに立つなど躍進を遂げました。
2011年に純増者数の伸び悩みに苦しんでいたauが、満を持してiPhone4sを発売。auも導入後純増者数を伸ばし、ソフトバンクを猛追しています。そんな中、国内携帯電話契約者数トップシェアを誇るdocomoは純増者数が落ち込み、大苦戦していました。スマートフォンは販売しているものの、「やはりiPhoneでないと・・・・・・・」という声が根強く、他社に流れてしまっていたようです。「ドコモはアップル社に対抗できるスマートフォンで勝負する」と常々発表していて、アップルの製品を販売する事はないと考えられていました。
そんなドコモが遂に重い腰を上げ、2013年9月「iPhone5c」と「iPhone5s」を発売します。
iPhone5cは従来の同機種の廉価版で、ケースをプラスチックにするなどコストを削減し、低価格を実現。低価格と言っても機能性には問題なく、A6チップの導入で5sよりも高速化される上に、アキレス腱とも言われていたバッテリーも大容量に改善されています。さらに今回はグリーン、ホワイト、ブルー、レッド、イエローと5種類のカラーが用意されておりユーザーは好きな色を選ぶ事が出来るようになりました。
iPhone5sは、iOS7と64ビット対応のA7チップで超高速化に成功。そのスピードは「5」と比較すると2倍のスピードになりました。さらに指紋認証機能が実装されています。自分の指紋を登録しておくだけで、他人に中身を見られる事がありません。パスワードを入れる必要もなくなります。カラーもゴールドカラーが追加され、バリエーションが増えました。さらにさらにカメラもパワーアップしており、パノラマ機能、手ぶれ防止機能が追加されシャッター速度も上がっています。
純増者数では苦戦しているものの、加入者数では以前トップシェアを誇るdocomoが参入した事で携帯電話キャリアのシェア争いに新しい風が吹く事は間違いありません。ユーザーとしては競争が生まれる事で新たなサービスが受けられる事になりますから、良い事ではないでしょうか。
両機種とも9月20日に発売の予定です。