2003年デザイン部門の金賞受賞を獲得した作品「エンブリオ (Embrio)」、都会のビルが立ち並んだ狭い路地や道路での移動はなかなか神経を使うが、これが利用可能になったらそんな心配も要らなくなりそうだ。一輪で走りことが出来るので小回りも良く、障害物だって避けやすい。エンブリオはカナダにあるボンバルディエ・レクレーショナル・プロダクツ社(BRP社)の作品で「革新的で人々のレクレーションのニーズを超える機能的でエキサイティングな製品を作る」をコンセプトに生まれた。
一輪で安定した走りが可能なのだろうかと疑問に思う人もいるだろう。これはジャイロスコープという「物体の角度や角速度を検出する計測器」を用いて、運転する人の体の傾き、重心移動から自動的に進行方向を判断することが可能になっているのだ。基本的な操作は左側のレバーでアクセル、右側はブレーキ、停車させる時、もしくは20km以下で走る時には小さな前輪がしっかりをバランスを保つようになっている。環境を考え、主な燃料に水素燃料電池を使用し、また素材に関してもアルミニウムやポリエチレンなどリサイクル可能な材料を使用して構成を進めているようだ。デザイン上のサイズは124 cm x 70 cm x 120 cm ・164 kg。現在製品化はされていないが、2025年位には様々な国でこのバイクが使用されるだろうと言われており、期待して待っていたい作品だ。
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