日本の運動部は「根性、根性」で、無茶苦茶なトレーニングを重ねていました。スクワット1万回!うさぎ跳び1万回!と言うように現在では否定されている練習も当然のように行われていました。うさぎ跳びは膝関節を痛めますし、スクワットもやりすぎると膝関節を痛めます。現在では休息も筋力トレーニングの大事な作業と考えられていますが、一昔前はとにかく数をこなすことが筋力トレーニングであると考えられていました。
少しずつ正しいスポーツ医学が浸透している日本ですが、まだ完ぺきに浸透しているとは言い難いところがあります。プロスポーツやアマチュアスポーツではチームに知識を持ったトレーナーが配置されているのが一般的ですが、高校や中学校、小学校レベルでトレーナーが配置されているチームは稀と言わざるを得ません。成長段階での間違ったトレーニングは、才能ある子供を壊してしまいます。
「Sparkmotion(スパークモーション)」はiPhoneを使用した「クラウド・トレーナー」アプリです。ユーザーは自分が運動している動画をiPhoneで撮影し、Sparkmotionにアップします。するとサーバーへと動画が送られ、アメリカの有名スポーツトレーナーが監修するデータと照合します。そして、修正ポイントを再びユーザーのiPhone画面で指摘します。ユーザーはiPhoneに自分の運動をアップするだけで、正しい知識を持つトレーナーからアドバイスを受けることが出来るのです。手軽に正しい知識を得ることが出来れば、正しい知識を持つ指導者が増えるはずです。7年後の東京オリンピックに良いアスリートを送り込むことが出来ることでしょう。
Sparkmotionは既にサービスを開始しておりNBAのロサンゼルス・レイカース、マイアミ・ヒート、MLBのボストンレッドソックス、オークランドアスレチックスなどが導入しています。iPhoneの先に一流のトレーナーが待つSparkmotionはこれから日本でも必須のアプリとなるかもしれません。