消失点で刻まれる時間はイリュージョンの如く

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デザインや美術関連の用語であり、70年代のアメリカンニューシネマが好きな人ならタイトルが浮かび、洋楽好きならprimal scream。そこに共有される言葉がvanishing point(日本語に訳すと消失点)。敢えて言うと「そこから先には、何もなくなってしまう、失われてしまう」という概念においての考える限界点である。

この非常に際どく、刹那的なポイントをウォールクロックにしたのが「3P Clock(バニシングポイント時計)」。立方体の3面が交わる1点を消失点とみなした部分に長針と短針が、イリュージョンの如く時間を刻むウォールクロックである。

立方体と書いたが、3P Clockはむしろ展開図のようだ。シルエット的には見た目六角形に近い。ボディは自然の光沢を放つサクラ材が使用されている。

3P Clockにはもちろん文字盤がない。分単位のきちんとした時間を求めるには向いてないかもしれない。だが、実際には針の角度により2時、4時…と偶数の時間は確実に認識できる。ミニマルな空間が好きな人にもぜひお薦めだ。

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