東京、ロンドン、パリ、上海。世界のメトロポリタンの住宅事情はどこもよいとは言えない。こちらの物件はマンハッタンのセレブにも人気のエリアであるソーホー/トライベッカにあり、一見すると普通のワンルームに見える。
そう、「普通に見える」この部屋だが、なんとアメリカ建築家協会の賞を授与されているのだ。CNNや雑誌ニューヨーカー、WEBでも話題になっている。
フロアのポテンシャルを最大限に引き出した物件
なぜ、各方面から賞賛されているのか?実はこの物件、確かにワンルームであるのだが、この部屋がなんと可動式の壁によって、部屋のレイアウトが自由自在に変化するのだ。
しかも家具を置くスペースを省くため、収納スペースは机やキッチンも含め、全て壁面収納となっているのだ。床に物を置かなければ、確かに居住スペースが格段に広い。
ダイニングテーブルは日本でも人気のエクステンション方式。ゲストの人数によって伸張するのだが、なんとここでは最大で10〜12人のゲストが座ることができる。しかも白い壁をスクリーンとして使用すれば大画面のプロジェクターになり映画などを迫力満点で楽しめる。
通常、友だちや親兄弟などをワンルームに停める場合、プライバシーを維持するのはなかなか難しいが、ここで可動式の壁が威力を発揮する。部屋を仕切って使えばあっというまに2ベッドルームに変身するのだ。
ちなみにこの物件の場合、ベッドやプロジェクターなどの備品もついて、日本円にすると約1,000万円ほど。なんとなくお買い得に見えてしまうのがコワイ…。
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