サッカーの世界王者を決めるワールドカップ(W杯)ブラジル大会がまもなく開幕する。今回はスタジアム紹介の第1弾をお届けする。国際サッカー連盟(FIFA)公式サイトのW杯特設ページにおける並び(アルファベット順)に準じ、第1弾はマナウス、クリチバ、サンパウロのスタジアムを紹介する。
アマゾンらしさ十分のスタジアム。強豪対決の行方は
「アレーナ・アマゾニア(Arena Amazonia)」は、アマゾンの中心、北部マナウスにある。気候は言わずもがなだ。新設のスタジアムは、在マナウス日本国総領事館によると、落成式が3月に行われた。構造は地元の名産品・ワラ編みのバスケットを連想させる。
マナウスでは4試合を実施。注目は6月14日7時(日本時間)開始のイングランド対イタリア戦。決勝トーナメントで日本と当たる可能性がある強豪の対戦は高温多湿の環境で行われる。
冬服が必要な環境か。アジア代表の奮闘に注目
「アレナ・ダ・バイシャーダ(Arena da Baixada)」は南部クリチバにある。気温によっては冬服が必要な場所だ。1914年開場のスタジアムは、2度に渡る大規模な改修を経て、現代仕様へ。工事が遅れていたが、本拠地としているクラブのアトレチコ・パラナエンセの試合が既に行われている。
強豪国がほとんど登場しないクリチバでの注目試合は、6月17日4時(日本時間)開始のイラン対ナイジェリア。日本、イラン、韓国、オーストラリアといったアジア代表の奮闘が叶わなければ、地域枠見直しの議論が起こるかもしれない。
工事完成までまもなく。開催国の第一歩はここから
「アレーナ・デ・サンパウロ(Arena de Sao Paulo)」は南東部サンパウロにある。気候は比較的涼しいサンパウロ市は南半球最大の都市だ。新設のスタジアムということで、完成の遅れが指摘されていたが、5月7日時点で進捗状況は98%。4月末には5000人の子どもたちを招待するイベントを行った。
開幕戦のブラジル対クロアチアなど6試合が実施される。開催国がいきなり躓けば、大会の行方は混沌としそうだ。なお、2012年クラブW杯を制したコリンチャンスの新しい本拠地となる予定。
なお、在ブラジル大使館・総領事館は「W杯を楽しむポイント」をブログで紹介している。現地におけるテロの脅威は小さい一方、凶悪犯罪の発生件数が多く、サッカーの試合と同様、最新情報の入手、危機管理・察知能力の重要性が説かれている。
昨年のコンフェデ杯期間中に発生したデモは記憶に新しい。現地観戦を予定している方、もしくは家族や友人が現地を訪れる方は一読をおすすめする。
記事元:GIGAMEN
参照元:Telegraph UK