サッカーの世界王者を決めるワールドカップ(W杯)ブラジル大会がまもなく開幕する。今回はスタジアム紹介の第2弾をお届けする。国際サッカー連盟(FIFA)公式サイトのW杯特設ページにおける並び(アルファベット順)に準じ、第2弾はサルバドール、クイアバ、レシフェのスタジアムを紹介する。
かつての首都にあるスタジアム。現代最高のアタッカー躍動なるか
「アレーナ・フォンチ・ノヴァ(Arena Fonte Nova)」は、16世紀半ばから18世紀半ばまで首都だった、東部サルバドールにある。1951年開場のスタジアムは老朽化が酷く、閉鎖・解体を経て、同じ場所に造られた。過去の面影を残しつつ、ハイテク技術を取り入れたスタジアムへ。
「アレーナ・フォンチ・ノヴァ」では6試合の開催。14日4時(日本時間)からは前回大会決勝の再現となる、グループBのスペイン対オランダ、17日1時からはバロンドールのFWロナウドが登場する、グループGのドイツ対ポルトガルが行われる。
保護区はすぐそこ。日本の第3戦はコンディションが左右か
「アレーナ・パンタナール(Arena Pantanal)」は中西部クイアバのスタジアム。動植物が多く生息する保護区が近いこともあり、環境に配慮した持続可能性がテーマの新スタジアムだ。空気と土壌は常にモニタリングされている、周辺は緑が多い。
「アレーナ・パンタナール」では4試合が開かれる。最注目は6月25日5時(日本時間)開始の日本対コロンビア戦だろう。決勝トーナメント進出を賭けた一戦になると思われるが、ザッケローニ監督は「高温多湿の厳しい環境」と分析。連戦の疲労もあり、厳しい試合になりそうだ。
雨期真っ只中。本田のバースデーゴールに期待
「アレナ・ペルナンブーコ(Arena Pernambuco)」は北東部レシフェにある。W杯期間中は雨期ということで、不快な湿度との闘いを余儀なくされるかもしれない。昨年のコンフェデ杯で日本とイタリアが激突し、壮絶な打ち合い(4対3でイタリア勝利)を演じた場所だ。
6月15日10時(日本時間)、日本は再びレシフェでコートジボワールとのグループリーグ初戦を戦う。MF本田は前日に28歳の誕生日を迎える。1日遅れのバースデーゴールで勝利を引き寄せたいところだ。
なお、在ブラジル大使館・総領事館は「W杯を楽しむポイント」をブログで紹介している。現地におけるテロの脅威は小さい一方、凶悪犯罪の発生件数が多く、サッカーの試合と同様、最新情報の入手、危機管理・察知能力の重要性が説かれている。
昨年のコンフェデ杯期間中に発生したデモは記憶に新しい。現地観戦を予定している方、もしくは家族や友人が現地を訪れる方は一読をおすすめする。
記事元:GIGAMEN
参照元:Telegraph UK