NY市のセントラルパークで観光用の馬車がお目見えしたのは1859年にさかのぼる。依頼NY観光の名物となり、NYに行ったことのない私などでもTVドラマ「セックス&シティ」のシーンで知っているほど。
ところが、現NY市長が市長選において「馬車禁止」の公約を掲げて当選したため(それだけで当選したわけではないし、公約は他にもあるでしょうが・・)その存続が危ぶまれている
馬車を引く馬は幸福なのか、虐待されているのか、本人の意見は?
馬車を引く馬の幸福に対してかねてより問題視してきた、動物愛護団体「NYCLASS」の支持を取り付けるための公約だったということだ。
このところタブロイド紙などが、まだ実現されていない公約として取り上げたため、目ざとい芸能人(動物愛護は人気とりに不可欠だ。)や、関与を取り出らされている不動産業者(毎度悪役でお馴染みの業界のみなさんです。)も巻き込む騒ぎとなっている。
動物愛護団体と馬車禁止連合のウェブサイトでは、交通量の多い交差点にたたずむ馬車や、アスファルトに横たわる(死んでる?)馬の画像が掲載されている。しかし、同団体の共同設立者が不動産会社のCEOだったりするものだから余計複雑。厩舎がある土地が狙いとも言われているらしい。
馬耳東風:他人の意見や評判を聞き流して気に止めない様
そんな騒動をどう思っているのか、馬車はいやいや引いているのか、そして引退後の将来をどう思っているのか、NYのメディアは誰も本人に聞くことができていない。
代替するEVに魅力があれば・・・
「そもそもEVなんて乗る気にならん」という観光客の言葉や、馬車を引く馬は、1日9時間労働で5週間の休みと健康診断の義務付けなどで低調に扱われ、虐待してはいないという存続はの意見ももっとらしく聞こえる。ちなみに料金は20分約45ドルとチップ。
馬車に代わるものとして市長が推すのが「アンティック調なEV」なのだが、順調には行っていないようだ。ニューヨークモーターショーに出品されたコンセプトカーは、リチウムイオン電池を採用した84馬力(言いえて妙。)の電気自動車で、1920年風とされるデザインの車体には8人が乗車可能。
ありきたりのデザインにも思えるこのコンセプトカーの製作費用は、市長が自ら出費したという。また、現在の御者がドライバーを務める計画だという。