6月13日、日産自動車が開発した電力駆動レーシングカー「NISSAN ZEOD RC」が、ル・マン24時間レースの予選セッションでが行われたフランスのサルテサーキットの直線部分、通称「ミュルサンヌストレート」において、ドライバーを務めた本山選手が走行中に時速300キロを記録した。
チームはガソリンエンジンの回転数が0の状態で新記録をマークしたデータも公開した。
「NISSAN ZEOD RC」とは?
NISSAN ZEOD RCは、2012年の「デルタウイング」に続き、革新的な技術を搭載するマシンに与えられる「ガレージ56」という特別エントリー枠のLMP-1クラスで出場をする。
注目すべきはエンジン仕様で、400馬力・1.5L3気筒ターボの「ガソリンエンジン」と110KWの「電動モーター」を、ドライバー側で任意に切り替えることができる2つ、すなわちデュアルパワートレインという画期的な仕様となっている。
ちなみに優勝という目標とは別に、決勝レースでコース一周を電力だけで走り切るというもうひとつの目標も掲げている。
決勝レースでコース一周を電力だけで走り切るには、一周8.5マイルのサルテサーキットを12周してブレーキ回生を利用して充電する必要がある。この目標は翌日のウォーミングアップ中にウォルフガン・ライブ選手が達成しているのだ。
で、決勝レースの結果は?
6月14、15日に行われた肝心のレースの方はというと、日産を挙げての盛り上げにかかわらず、5週目にリタイヤという結果に終わり、「時速300キロ達成」「電力のみでの周回」しか伝える事がない状況だ。
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