独の自動車大手ダイムラーは、自動運転が可能な「ハイウェイ・パイロット」と呼ばれる商用車向けの自動運転システムを搭載した大型トラック「メルセデス・フューチャー・トラック2025(Future Truck 2025)」の試作車を7月3日に初公開、アウトバーンでの試走映像もあわせて公開した。
ダイムラーではすでに「Sクラス」をベースにした「メルセデス・ベンツS500インテリジェント・ドライブ」を公開し、自動運転車を2020年までに市販するとしている。今回の発表は、それらの技術をフル活用し、より重量級の商用車にも活用したものだ。
「ハイウェイパイロット」の仕組みは
「ハイウェイ・パイロット」は主にハイウェイで長時間運転する事の多いドライバーの負担を軽減する目的で開発された。車両前方と側方に複数のレダーを設置。
また、ダッシュボードのステレオカメラも利用しており、それにより3次元地図、車間の通信技術を組み合わせている。自動運転中には、時速85キロで走行し、60メートルの安全な車間距離を保って走行することができる。
試作車は大型トラックの「Mercedes-Benz Actros」をベースにしており、情報表示のためのディスプレイメーターやタブレット端末が搭載されている。自動運転中にはステアリングを握る必要がないので、車内で行う事務作業の時間に使用できるという。
実用化はメルセデス・フューチャー・トラック2025のネーミング通り、2025年を目標としている。
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