汗とは不思議なもので、同じ汗でもスポーツなど体を動かした時に出る汗、鳥肌などと一緒に出る冷や汗、激痛のときなどに出る脂汗と色々と種類があります。どれも同じ汗なのに、全く機能が違うんですよね。
加えて、同じ機能を持った体の熱を下げる為の発刊でも、スポーツ時は気持ちよく感じ、暑い日にかく汗は気持ち悪いという。視点や置かれている状況でも全く感じ方が違うというのもなんとも面白い。
ジムでのエクササイズで気持ちよくかいた汗。しかし、帰宅するにあたって、早く引っ込んでほしいですよね?しかし、そのためには汗のメカニズムをしっかりと把握しておかなければなりません。今回は、エクササイズでかいた汗をどうやって抑えるかということについてご紹介します。
エクササイズ後、気持ちよく汗を抑える方法とは?
先ほどご説明いたしましたが、汗のメカニズムを知っておかなければ、その時は汗が引いたとしても、帰宅中の電車の中でじっとりと汗が出てくるということになりかねません。そこで、今回は大きく3つの段階で汗を抑える方法を説明します。
STEP1:氷を足せ!
まずは確認です。エクササイズ後に飲むドリンクは常温~冷たいものでしょうか?その場にある自動販売機だと冷たいものが出てきますよね?でも冷たさが足りません。氷を足しましょう。なぜか?
それは、胃が感じた冷たさが脳に指令を出し、体温調節のために汗を抑えるというメカニズムを使うのです。オタワ大学の最近の研究でも分かったことなのですが、暑いドリンクよりもぬるいドリンク、それよりも冷たいドリンクの方が発汗を抑えるんですね。
STEP2:扇風機を探せ!
汗がどうやって体温を調整しているかご存知ですか?それは発汗し、皮膚表面の汗が蒸発するときに熱を奪うという、いわゆる「気化熱」というメカニズムを使っているからなんですね。
それを助けてあげましょう、ということで扇風機が必要なのです。ジムは一人の場所ではありません。くれぐれも一人で独占してはいけませんよ!
STEP3:水浴びをしろ!
さぁ、この段階まできたら、いよいよ大詰めです。水浴びをしましょう。すでに汗は乾いたよ、何故なんだいマイケル?と深夜の通販のような声が聞こえてきそうですが、ここがキモなのです。エクササイズによる発汗は、熱を帯びた筋肉の体温調整をしているんです。
その筋肉がクールダウンしていないとどうなるでしょうか?そうです、また汗が出てくるんですね。そのためには筋肉をしっかりとクールダウンするために水を浴びる必要があるのです。水風呂があるとなおいいですね!
STEP4:とにかくアイシング!
ここまでで、多くの方は既にしっかりとクールダウンできているでしょう。しかし、それでもなお汗が!!という欲しがりさん、私はあなたを見捨てるほど酷くはありません。人体の構造上、冷やすとすぐに体温を下げることができる部分があるんですね。
それが、首の後ろ、脇の下、鼠径部(いわゆるきん○まの付け根あたり)。血液を循環させる上でも重要な場所で、そこをアイシングしてあげると、中核体温を下げられるというのです。
いかがでしたか?私も試してみましたがSTEP3までで本当に汗の引きが早かったです。ジム帰りに汗の引いた体で自転車で爽やかに帰宅しようとしたのですが、自転車の鍵がジムで紛失したようでして、後輪を持ち上げながら前輪を転がし帰宅したこの日、帰宅した時には汗だくだったことはここだけの話です。