パリモーターショーの直前に公開された伊ランボルギーニのコンセプトモデル「ランボルギーニ・アステリオン・LPI910-4(Lamborghini Asterion LPI 910-4)」は910psというモンスターながら、なんと20.0km/Lという低燃費で注目を集めている。
その正体は”プラグ・イン・ハイブリッド”
“日常的に都市部で運転しやすく、しかもランボルギーニ独特のクルージング・エクスペリエンスを有する” とされるモデルを追求し、モーター・パワーだけで50kmの距離を走ることができる。
”毎日のクルージングにおいて贅沢な時間を過ごすこともできるが、最終的にはサーキットでのパフォーマンスを重視した” と言うだけあって、横向きに搭載された610馬力を発揮する5.2LV10エンジンは7速デュアル・クラッチを介してリアホイールを駆動する。
モーターは全部で3つ。ひとつはリアホイール、残りの2つはフロントホイールを駆動する。このモーターのみで300psを発生するので、トータル910psとなる。
エレクトリック・モードで20.0㎞/ℓの低燃費
つまりモーターのみで走行するエレクトリック・モードでは前輪駆動での走行になり、その航続距離は50km、最高速度は12km。CO2排出量は「アヴァンタドール」の三分の一という数値だ。
これを支えるバッテリーはセンタートンネルのキャビン近くに置かれたリチウム・イオン電池。バランスが良くクラッシュ・セーフティーでもある。
これらのハイブリッドシステムによる重量増は250kgとなり、カーボン・ファイバー・モノコックと、カーボンファイバー・コンポジット・プラスティック製ボディによる車両重量は未公表だ。
「アステリオン」は小食の雄牛
ランボルギーニの伝統通りに雄牛の名前から付けられた「アステリオン」は、神話に登場する牡牛だという。LPは横置き、Iはハイブリッドを表し、910はパワー、そして4は四輪駆動を示している。いかがですか、この小食ながら獰猛な雄牛は?