わずか35米ドル、日本円にして2,800円のAndroid2.2を搭載するタブレットが、今月下旬にもインドで発売される見通しです。
「アーカッシュ(Aakash)」という名のタブレットは、インド政府と英データウインド(Datawind)社が共同開発したもので、昨年、学生向けに、すでに10万台のタブレットを販売した実績のある英データウィンド社では、日本円にして35,000円で売られるiPadに対して、その価格差から十二分に勝算があるとみえ、緊縮財政のもとでも学校や病院など公的機関を筆頭に、ひろく普及していくだろうと述べています。
たとえば現在、インドではその人口12億人の中でインターネットにアクセスできる人口は、わずかに8%。このアーカッシュ(Aakash)を使用して、ネットの恩恵を享受できる人々の数は、Googleの計算によると今後3年間で3倍にもなろうと見積もられています。
安いだけのマイナーな要素、たとえばモニターの暗さ、短寿命のバッテリといった欠点は指摘されていますが、つながってしまえばそんな不便は微々たること。私はそれよりも、タブレットの普及によって、数あるインドの言語がまかりまちがって統一されたときの怖さを感じますね。
数年後には人口の上では中国を抜いて、世界一となるインド。ビジネスチャンスを虎視眈々としてうかがう日本のエグゼクティブには必携の一台です。
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