巨大な車なのに、どこかスマートな印象を受けてしまう。そんなイカした大型トレーラーが、ベルギーのコルトレイクで開幕した「トレーラー2011ショー」にて、公開された。メーカーは、かのメルセデスベンツ。車名は「エアロトレーラー」だ。
トレーラーといえば、間違いなく公道最大級の車。ゴツくてデカくてふてぶてしい。そんな印象のはずなのに、このエアロトーイラー からは、全くといっていいほど、雑な印象は受けない。巨大な鉄のかたまりには違いないのに、どこか流れるようなデザイン。メルセデスベンツが得意とするところのラグジュアリーカーを彷彿とさせてくれる。
ただ、エアロトレーラーのデザインには、きちんと意味がありこのスタイルになったのだという。メルセデスベンツが20年以上にもわたって研究してきた「エアロダイナミック性能」と、巨大なトレーラーに取り入れたモデルなのだそう。このことによって、正面から受ける風の抵抗を、約15%減らすことができるのだとか。
このような巨大な車が受ける空気抵抗が減るということは、つまり、年間走行にかかる燃費の向上に繋がる(理論上では、年間15万キロの走行で、2000リットルの燃料と5トンのCO2の削減が可能)。見た目だけにとらわれずに、きちんと性能をも合わせ持ったデザインのエアロトレーラー。まだまだコンセプト段階ではあるが、さすがドイツ車といったところだろう。
この記事をシェア