甘美な悪魔の囁きはあなたの耳にいつ届くのか。不倫や浮気というのは、人間心理学の中でも特に複雑で研究の進んでいない分野だ。
そんな人々の背徳感にダイレクトに迫る珍しい研究について、カリフォルニア大学ロサンゼルス校と、ニューヨーク大学スターン経営大学院による合同チームが、非常に興味深いデータを発表した。
29歳、39歳、49歳…1の位が9の年齢の人、手~挙げて!
不倫専門の出会い系サイト「アシュレイマディソン」の協力を得て集められたデータによると、サイト利用者のうち29歳、39歳、49歳、59歳といった1の位が9の数字の年齢の人は、他の年齢の人に比べてなんと平均18%も多かった。これは男性で特に顕著な差となって現れたが、女性についても同様の傾向があった。
つまり、人間は自分の年齢が20代から30代へ、30代から40代へ上がることを大きなイベントとして捉えており、この直前の時期になると「一花咲かせたい」的な願望が心の中に芽生えやすいということを示唆している。
二つ以上に当てはまる人は要注意!浮気のリスク要因とは?
もちろん他にも浮気や不倫に繋がるリスク要因はたくさんある。以下に挙げる6つの項目に目を通して頂きたい。この中で2つ以上に当てはまる人は、かなり浮気や不倫のリスクが高いと言えるのだ。
●性別
女性と男性を比較すると浮気に走りやすいのはやはり男性のようだ。また、研究によると男性と女性では浮気や不倫に走る原因に差が見られるという。
男性の場合は性行為に関する日頃からの不満がその原因となるのに対し、女性の場合は誰かと恋愛関係になったり、誰かに求められているという実感が欲しくて浮気をしてしまうようだ。
●年齢
1の位が9以外の年齢では浮気や不倫との関連はあるのだろうか。カリフォルニア州立大学サンバーナーディーノ校のケリー・キャンベル准教授によると「35歳から50歳が最も浮気しやすい年齢」だという。
この時期は仕事と子育てが最も忙しくなる時期だが、それにも関わらずパートナーとは別の異性に対する興味は、それ以下それ以上の年齢よりも高くなるという。
●チャンス
異性との出会いが多い人は、当然そうでない人と比べて他の異性と関係を持ってしまう可能性が高い。特に都市部に在住し、勤務時間が長く、出張の多い仕事に就いている人は浮気をする確率が高い。また、組織内での立場が強ければ強いほど他者に食事代を奢ってあげるなどという機会が多いため、浮気や不倫に繋がりやすい。
●ヒストリー
「浮気癖」という言葉があるが、本当に浮気を繰り返すかどうかは実は人それぞれだ。浮気した原因がその時のパートナー個人と強く関連のあるものであれば、その後浮気を繰り返す可能性は低い。
また、子供の頃、親が不倫しているのを知っていたり、先天的にリスク選行型の性格をしていれば(テストステロン値が高いなど)何度も浮気を繰り返す可能性は高いと言える。
●パートナーとの相性
おそらくはコレが浮気・不倫に走る一番メインの要素だろう。6万人を対象とした調査からもそれは明らかになっている。
「性的な意味でパートナーとの関係に満足しているか?」との質問に「満足していない」と答えた人のうち浮気をしていたのは40%だった。その一方で「満足している」と答えた人のうち浮気をしていたのはわずか10%だったのだ。
●性格
浮気しやすい人といえばどんな性格を思い浮かべるだろうか?スケベな人?いやいや実はスケベなだけが浮気しやすい性格ではないのだ。
まず、協調性や誠実性が低い人ほど浮気をする確率は高くなる。また、自分に自信のある自惚れ屋や刺激欲求の強い人は要注意だ。その他「回避性」と呼ばれる結婚恐怖症の人も、浮気グセの強い代表的な性格だという。
周りにこんな人いない?絵に描いたような浮気男!
まとめるとこうだ。
年齢は39歳か49歳。仕事熱心でエネルギッシュ。役職は係長か課長クラス。過去に数人の女性遍歴を匂わせる発言アリ。妻(あるいは彼女)はいるが、グチが多くあまりパートナーを褒めているところは見たことがない。性格的にはイケイケでリスクを好む傾向があるが、同僚や部下にはややドライな面もある。
こんな男性、周りにいませんか?え?!あなた自身がモロに当てはまってるって?!