スマートフォンを手に取り起動したら、まず初めに目につくのがホームスクリーン。
iPhoneユーザはどの機種を見ても同じホームスクリーンが目に入るので何をすればいいのか一目瞭然。でもAndroidユーザはそういう訳にはいかない。Androidの場合は、スマートフォンの製造会社が各々ランチャーと呼ばれるカスタマイズされたスキンを採用しているからだ。
様々なランチャーを比較して自分にぴったりのものを見つけよう
多くのユーザにとってはスマートフォンはアプリを使用するためのようなものだろう。だが、スマートフォンをONにして最初に見るのはやはりホームスクリーン。
ここで時間を調べ、通知を確認し、アプリからアプリへと移動し、電話をかける。スマートフォンを使う上で重要な役目を果たしているのがランチャーだ。
ランチャーはAndroid OS上で、インターフェイスの表示と管理を行うアプリの一つと考えると良いだろう。アプリやウィジェットを起動させるもので、Windowsでいうスタートボタンのようなものだ。ランチャーによって、見た目も機能も違ってくるので比較することが重要だ。
Androidのスマートフォンには通常各製造会社がデフォルトのランチャーを搭載している。では早速それらのランチャーを比較してみよう。
1. Stock Android(Nexusデバイス、Motorola)
筋金入りのAndroidファンは、Stock Androidが最高のランチャーだという。あまりにもシンプルすぎて多くのユーザには物足りないかもしれない。言い換えれば、このランチャーは無地のキャンバスのようなもので、カスタマイズの可能性が無限大だということ。
シンプルなのでサクサク動くため、パフォーマンス度は高いといえる。Googleサーチバーは常に画面の上部にあるのでいつでもすぐ検索できる。また、いくつかの設定を行えば、音声アシストを利用することも可能だ。アプリの起動、ウェブサーチ、テキストの送信などを音声で指示できる。
2. TouchWiz(Samsung)
明るいカラー、青く光る通知の数々、そしてポップなアイコンを見かけたらそれはおそらくTouchWizだろう。まず、ホームスクリーンのレイアウトを自分好みにカスタマイズできる。
Googleサーチバーはホームスクリーンの真ん中部分に表示されるが、非表示設定が可能だ。アプリドロワーは右側に縦方向に表示される。また、TouchWizではオプションで「Easy Home」ランチャーを選択することで、ユーザインターフェイスをよりシンプルにすることが可能だ。
マルチウィンドウ機能も便利だ。マルチタスクをこなす人にぴったりの機能で、起動中のアプリを並べて表示できる。ただやはりこれだけの機能を搭載しているためスマートフォンの動きが鈍るケースも多々あるようだ。
3. Sense(HTC)
Senseはそのデザイン・見た目においてSamsungのTouchWizとは対照的で、かなりクールでスタイリッシュなイメージだ。Senseのホームスクリーンを見て気づくのが画面上部の時間と天気ウィジェットだが、全体的な印象としては可もなく不可もなく、といったところか。
Senseの最新バージョンではテーマが追加され、壁紙、アイコン、カラーなどをカスタマイズできる。Sense Homeを使えば、自分の現在位置にそってアプリ管理ができる。
そしてBlinkFeedは、ちょうどGoogle Nowを思い起こさせるようなウィジェットだ。さらにSenseではロック画面で見たい情報、例えば今日の予定、天気、Eメールなどを表示することが可能だ。
4. UX(LG)
ユーザエクスペリエンスを意味するUXは、TouchWizほどカラフルでポップな見た目ではないものの、その機能はTouchWizに類似している。
マルチタスクに便利な QSlideとDual Windowは、いくつかの特定のアプリをフローティングウィンドウで開いたり、2つのアプリウィンドウを並べて表示したりすることができる。
UX 4.0にはQuick Shotが搭載されており、これを使えばディスプレイ画面がOFFでも写真をすばやくワンタッチで撮影することができる。Smart Alertはその日の天気によってアクティビティや服装を提案してくれる。
またFacebook上のイベントをスマートフォンのカレンダーアプリにドラッグ&ドロップで移動することができる。Knock Codeでは、ユーザが設定したタップパターンによってスマートフォンのディスプレイ画面を有効にしたりアンロックしたりすることが可能だ。
「Be together. Not the same.」(一緒になろうよ、同じじゃなく)
他にも多くのランチャーがあるが、いずれのAndroidランチャーにもメリットやデメリットがある。だが、マルチタスク機能が欲しい人はTouchWizやUX、とにかくシンプルに軽快にという人はStock Androidと、スマートフォンの用途によって選択するランチャーも変わってくるだろう。
たかがホームスクリーンと思わず、スマートフォン購入の際にはぜひランチャーも検討してほしい。そして自分には合わないランチャーが搭載されているスマートフォンを購入してしまったとしても、他の様々なランチャーをダウンロードできるので必ず自分に合ったランチャーに巡り合えるはずだ。
参照元:readwrite