米航空宇宙局(NASA)は7月21日から9日間、米東南部フロリダ州キー・ラーゴ沖の海中研究室「アクエリアス(Aquarius)」で、第18回・極限環境ミッション運用(NEEMO18)訓練を実施します。NEEMO18はどんな訓練で、宇宙飛行士が滞在するアクエリアスはどんな施設なのでしょうか。
アクエリアスは、水深63フィート(約19メートル)に設置。3段ベッド、シャワーとトイレ、キッチンとテーブル、冷蔵庫や電子レンジといった家電を備え、まるで「海の中に沈んだキャンピングカー」のようです。空気と電気は、海面に向かって伸びるケーブルを通って送られます。まさに「命綱」と言えます。
複数の日本人宇宙飛行士が海中研究室での訓練を経験。
世界で唯一の施設は、海に関する研究はもちろん、最新科学技術を用いた試験、ダイバーや宇宙飛行士の訓練機会を提供します。
NASAによると、NEEMO18では、国際宇宙ステーション(ISS)での活動を見据え、さまざまな技術と訓練手法を試すほか、極限環境におけるメンタルヘルスに重点を置いた実験も行うとのこと。
訓練の参加者は、星出彰彦宇宙飛行士(JAXA)など6名。大西卓哉、野口聡一、油井亀美也(ゆいきみや)、若田光一宇宙飛行士もアクエリアスでの訓練経験を有しています。
なお、NASA公式サイトのコンテンツ「NASA TV」は23日8時(日本時間23日21時)から海中研究室に滞在中の星出宇宙飛行士らの記者会見をライブ配信で伝えます。
参照元:Apuarius
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