なんとも不思議な光景である。日産が誇る世界の恋人スカイラインR33に水をかけると、ボディが黒く変色しているのである。この不思議な光景に世界が「なんだこれは!」と騒然となったのだ。決して水が特殊で塗装を落としているわけではない。そんな姑息な物ではないのだ。
ではこの正体について説明しよう。この日産スカイラインに施されている塗装は、感熱塗装なのである。つまり、温度によって色が変わるのだ。おそらくこのような塗装は世界初であろう。
この画期的な塗装を実現させたのはイングランドのウェストヨークシャーにある「Auto Kandy」自動車修理工場。色は低温度で黒、高温度でオレンジとなる。ちょっとカッコ悪い気もしなくはないが、この技術は驚きだ。真夏はオレンジ、真冬は真っ黒と言う事になりそうだが、エンジン部は高温のため黒にはならないとのことである。
これは良い!と思った方には申し訳ないが、温度で色が変わる塗装は4カ月しか持たない。残念だが仕方ない。塗装はAuto Kandy社に依頼すれば、どんな車でも対応してくれるとのことだ。
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