香港のBiigloo社は3月、NASAの宇宙服にも組み込まれているエアロゲル断熱材を採用することで、マイナス40度の極寒世界でも使えるようにした寝袋の先行販売プロジェクトを米クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で成立させました。
シルクのように柔らかく、足元に余裕も
Biiglooの寝袋は薄い四層構造で、そのうちの一層(1mm)が強烈な冷気も通さないエアロゲル断熱材です。極寒の場所でしか見られない星空やオーロラを見ながら屋外で寝ることは多くの人が憧れますが、その憧れをこの寝袋は現実のものにします。
ただ極寒に強いだけでなく、寝袋に入った人が心地よいと思うかどうかも重要です。Biiglooは「シルクのように柔らかい」と表現し、高通気性が不快感を低減すると説明。人体のカーブを意識しつつ、足元に余裕を持たせたデザインであることも見逃せません。
外側に蛍光素材、内側に温度計を備える
Biigloo はこの寝袋の重さを「超軽量1.8kg」と紹介しています。それだけでなく、圧縮対応収納袋が付属している点にも注目です。寝袋を折り畳むだけだと45*30*30cmですが、折り畳んで圧縮すると、より持ち運びやすい25*30*30cmまで小さくなります。
大雨や風に強いのはもちろん、外側に夜間に目立つ蛍光素材、内側に温度計を備えるなど細かい工夫がなされているBiiglooの寝袋は「Kickstarter」で1052人もの支援者を獲得しました。3月下旬現在は「Indiegogo」からプレオーダーが可能です。
<参考元>Kickstarter
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