米国在住、68歳のAllen Zderad氏は「人工網膜デバイス(アーガスII)」のおかげで数十年ぶりに光を見ることができた。この機械は、医療機器メーカーのセカンド・サイト・メディカル・プロダクツ社によって開発され、アメリカの食品医薬品局(FDA)からの認可も受けている。
盲目の人に光を与える人口網膜システム、Argus II
アーガスIIは欧州ではすでに複数の国で認可されているが米国では未承認だった。今回の米FDA認可によって、アメリカでも約10万人いるという、網膜色素変性症患者で、視力が落ちた人の助けになる可能性が出てきた。
アーガスIIは、小型カメラと送信機を搭載した眼鏡と映像処理装置、そして病気により衰えた網膜細胞の機能を代替する人工網膜から構成される。
視力が完全に回復するわけではないが、周囲の明暗を感じ取ることができるため、自分の位置や、物や人の動きを察知することが容易になるという。
手術に要する時間は、8時間-10時間で、手術を受けたその日のうちには対象の輪郭が見え始め、数週間後にはかなりの視力回復が期待できるという。
医療技術の進歩は本当に目覚ましいですね。私自身、視力がかなり悪かったので、数年前にレーシック手術を受けました。このようなニュースを聞くと本当に嬉しいです。
一度視覚を失って完全に諦めていた人が、光を取りもどした時の感動は計り知れないでしょう。盲目で苦しんでいる患者さんが少しでも減ることを祈ります。
参照元:Coolthings
この記事をシェア