さて、そろそろの寝苦しさにつかの間、扇風機を回してお休みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな眠れぬ夜を過ごされる方々のために、ヒトの血液で光るドラキュラランプをご紹介いたしましょう。
考案したのはアメリカ人のデザイナー、マイク・トンプソン氏。
「ブラッドランプ(Blood Lamp)」という名のこの明かり、まずはランプの一端を割り、そこに手を押し当てて血を噴き出させ、その血がランプの内部の物質と化学反応して発光するというもの。そう、生き血を吸って輝くランプなのです。
「平 均的なアメリカ人は、1年につき3383キロワットの電力を使用する。これは部屋4つ分、24時間1年中、こうこうと明かりをつけっぱなしにした電力に相 当する」と語るトンプソン氏は「我々の住むこの消費社会のあり方を再考するもの」とブラッドランプを位置づけます。
つまりは、ブラッドランプをともすには、血を流した分だけ得られるエネルギーによるもので、我々はそのエネルギーをこれまで環境に頼ってはこなかったか、というのがテーマ。
電力をたとえばヒトのエネルギー、あるいは寿命と引き替えにまかなったとしたら、私たちはその大切さを思わずにはいられません。そしてそれを私たちが住む星、この地球に強いてきたということを考えなおす明かりでもあります。
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