古今東西高級車と呼ばれる車はこの世に山ほどあれど、世界最高値を誇る車は「ブガッティ ロワイヤル タイプ41 (Bugatti T41 Royale)」なのである。1980年代のオークションで12億の値が付いた、超高級車なのだ。フェラーリなど並み居る高級車の中でもトップに君臨する車だ。
ブガッティ ロワイヤル タイプ41 (Bugatti T41 Royale)は1927年から1933年に製造され、世界に6台しかない超貴重な高級車だ。当時の貴族や大富豪のために開発された車だったが、世界恐慌の影響もあり貴族や大富豪も易々と購入できる金額ではなくなり6台しか生産されなかったのだ。
デザインしたのはブガッティ創業者の長男ジャン・ブガッティ。彼はその類稀なる才能で現在も車と共にその名を語り継がれている。その後ジャン・ブガッティはタイプ57を発表、さらにタイプ64を試作していたものの30歳という若さで事故死をしてしまう。彼の才能を考えると非常に惜しい出来事であった。
6台の中でも最も美しいとされているのがクーペ・ナポレオン。美しいボディラインと色使いは21世紀になった今でも全く色あせることがない。そして排気量は12763ccで史上最大なのである。こちらはフランスの国立自動車博物館にて展示されている。
この優美な車を肴に、ワインでも飲み、フランスの歴史を感じてみたいものである。酔っ払ってブガッティ ロワイヤル タイプ41 (Bugatti T41 Royale)に触れてしまいパーツがパリっと割れたらあなたの全財産でも足らないほど、この車は高級車なのである。
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