世界中を飛び回るビジネスマンに朗報だ。もうスーツの下に厚い防弾チョッキを着る必要はなくなるかもしれない。中東など紛争が頻発している地域でもスタイリッシュなスーツに身を包み、エレガントな出で立ちで商談に臨める日が現実に訪れたのだ。
ほんとにこれで銃弾が防げるの?!
防弾スーツを販売しているのはカナダにあるテーラー「Garrison Bespoke」だ。防弾といえば直ぐに防弾チョッキのような分厚い鉄板入りの「いかにも」という品物を想像してしまう。
だが、Garrison Bespokeの作る防弾スーツは非常にスマートだ。パッと見はイタリア製のオーダーメイドスーツにすら見える。
初めてこのスーツを目にした人は皆こう考えるだろう「本当に銃弾、防げるの?」と。たしかにいかに見た目がスマートでも肝心の防弾性能が低ければ意味がない。
「このスーツを着ていて撃たれた人からクレームはないかって?一度もないよ。ケガ人は一人もいないからね。」なんてブラックジョークまで思い浮かんでくる。
防弾性の秘密は素材にあり!
実はこのスーツはカーボンナノチューブという特殊な素材で作られている。カーボンナノチューブとは重さはアルミニウムの半分であるにも関わらず、強度は鋼鉄の20倍。
しかも繊維方向への引っ張り強度ではダイヤモンドすら上回る強さを持つ。米軍の制服にも一部採用されている最新素材なのだ。
カーボンナノチューブは元々は日本人研究者の飯島氏が発見した素材。様々な場面で応用が始まっており同士は将来のノーベル賞候補との呼び声も高い。日本生まれの特殊繊維が遠いカナダでスーツへと姿を変え、世界中へと飛び出して行く。
防弾スーツの売上は順調に伸びているそう。残念なことにこのスーツが必要になる場面は今後もますます増えていきそうだ。
参照元:IT Media
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