海外のリゾートなどでよく見かけるのが、海に面した崖に張り付くように建ててある絶景の家。しかも豪邸が多い。もちろん安全なのはわかっているが、崖にぶら下がっているようにも見えてしまい、スリリングなことこの上ない。
家は崖の上ではなくて中に建てるというコンセプト
だからというわけではないのだろうが、崖の「中」に家を入れてしまうという斬新なコンセプトが「Casa Brutale(カーサブルターレ)」。シンプリシティとコンテンポラリーの融合に気づかされるのは、極限までに心地よい環境の重要性だ。
吹き抜けのリビングのガラス窓越し、目の前に広がるのは海であり、あふれるほどの光が差し込んでくる。それは当然のことながら心地よく先進的な建築としての条件を満たすにあまりある。
リビングの天井には強化ガラスが使用されており、水をたたえたプールになっている。光と水の波紋が織りなす世界は、ただひたすらに幻想的だ。それはエーゲ海の海とギリシャの空が完璧なハーモニーを奏でる様にも似ているかもしれない。
崖の中に家をつくるメリットの一つに断熱があることを忘れてはいけない。ガラス面が多いほど、部屋は温室のようになってしまい快適さを維持するのは難しくなる。Casa Brutaleは、おとぎ話のようにも思えるが、意外にも現実性を備えたコンセプトなのかもしれない。
参照元:OPA
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