一見するとシンプルでスタイリッシュ感が漂う家。実はデザイナー建築にも見えるこの家が建てられているのは、メキシコ第三の都市であるモンテレイの貧困地区なのである。
貧困地区に家を建てる画期的プロジェクト
そこで年収が低いために持ち家どころか、家に住むことすらもままならない世帯向けのためのプロジェクト「Casa Caja」が始動した。これは家を建てるほどの経済的な余裕がないが、自らの労働力で資材を使いDIYで家を建てるもの。
建築物資の調達は主に、地元の企業から寄付された低価格な材料、主にシンダーブロック(建築用の軽量ブロック)などが使われる。設計書は極力テンプレを使うことで目でみて直感的にわかりやすくシンプルなものとなっている。
家を必要としている人々の世帯構成はさまざまである。そこで建築家とコラボレーションすることによって、カスタマイズすることも可能となっている。こうして完成した家は、もはや一般的に考えられる貧困世帯の住宅のイメージを完全にくつがえすものとなった。
だが家の中の壁はむき出しのブロックで無骨であるのは否めない。そこでペンキで模様を描いたり、陽光が降り注ぐような窓をつけたりと思い思いにカスタマイズすることもできる。今後、このようなプロジェクトが大きなムーブメントとなる時代がくるかもしれない。
参照元:Comunidad Vivex
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