誰にも避けられないのもの。その名は老い。20-30代のあなたなら、「不安はあるけどまだ先の事って感じ」だと思う。けど、悲しいが、顔や体型、体力の衰えはあっという間に訪れる。で、衰えてくると色々な病に襲われる事がある。
中でも深刻なのは「脳」の病。認知症、アルツハイマー。出来れば自分は患らいたくない。きっと誰もが同じ思いだと思う。
アルツハイマーは、アミロイドβタンパク質というものが原因だとする説が有力となっているらしいが、そのアミロイドβタンパク質は、意外な事からも塵積って凝縮し神経細胞を死滅させてしまうのだそう。今からでも早過ぎることはない、心に留めておこう。
1. 精神安定剤
ロラゼパムやザナックス、クロノピンといった良く知られた精神安定剤。 British Medical Journalが掲載した研究で、カナダのアルツハイマー患者1,796人の6年間追った所、これらの安定剤を長期服用していた人のアルツハイマー発症率は、服用無しの人の51%増だったそうだ。
だが、服用したからと言って必ずしも患う訳ではないし、短期間の服用ではリスクも少ないという。が、精神不安定や不眠症で悩んでいる人は、薬物療法の前に認知行動療法を考慮する事も勧められている。
2. 頭部打撲の経験が多い
転んで頭を打った、ドアに頭をぶつけたというのは、誰にでも起こるかもしれないがそれ程頻繁でない。でも、スポーツで頭部を打撲したというならスポーツマンであればある程、その回数は多いかもしれない。
特に酷い損傷が無く、いつの間にか痛みが引いて、そのままというケースは多いと思うが、それが怖い。損傷の刺激に対する生体組織の反応が慢性化すると、これが、アルツハイマーの原因にもなるそうだ。
この辺は他の病気の原因にも当てはまりそう。だから今から注意
3. 良質な眠りが取れない
睡眠時間が短い、なかなか寝付けない、グッスリと眠れない。今や睡眠に関する問題は、社会の発展にも影響する大きな問題とも言われている。
アルツハイマー患者の多くが眠りに関する問題を抱いており、明確な原因は解明されていないが、例えば、マウスの実験では寝不足にさせたマウスは、ある遺伝子が増長し、学習、記憶、コミュニケーションの能力に影響を及ぼすことが分かっている。
睡眠問題は、脳と身体にジワジワとストレスを与えアルツハイマーへの加速に加担している事は確からしい。
4. 孤独感
友人や何かしらのグループと交流があること。これこそが一番の良薬だそうだ。孤独感と認知症の研究では、孤独感を持つ高齢者の方がそうでない人の1.63倍の認知症発症度があったそう。
これもはっきりした原因はまだ不明だが、人は幾つになっても、自分を認めて欲しいと頑張ったり、人と繋がっていたいという気持ちがあり、それが良い刺激になる。これが無くなってしまうと 脳のニューロンの活動が鈍化してしまうのではないだろうか。
5. 脳の糖尿化
他の病気のみならず、メタボはこの原因の一つにもあげられている。脳細胞は、脳梗塞や心筋梗塞の根本的な原因と考えられているインスリン抵抗性というものを増加させることが可能で、これがアルツハイマーの元とも考えられている。
そして、そのインスリン抵抗性は、過食や運動不足、肥満との関連が深いとされているのだ。やっぱり、何事にも「食と運動のコントロール」。という訳で、この2つはどんな病気の予防にも不可欠と言う事だ。今から心しておこう。
参照元:Prevention