漫画アンパンマンの人気の理由にアンパンマンの健気さがあります。「お腹がすいた」と嘆く人々に自分の顔を千切って分け与えるのです。作者のやなせたかしさんによると、「本当のヒーローはお腹がすいた時にパンを分け与える人」と言う思想から生まれたのだそう。この自己犠牲の精神こそが、アンパンマンのヒーロー像なのです。
自己犠牲の精神を忘れ、何かと「俺が俺が」の世の中にアンパンマンのようなガジェットが現れました。自分のiPhoneの電力を他人に分け与える事のできるデバイス、「ChargeBite (チャージバイト)」です。 コネクタが3つ付いており、これ1つで2つのiPhoneを充電する事ができます。
ここまでは他にもありましたが、ChargeBite (チャージバイト)が他のデバイスと違うのは、3つのコネクタに異なるiPhoneを挿すと、電池残量のあるiPhoneから電池残量の少ないiPhoneへと充電が開始されると言う事。そう、iPhoneがアンパンマンのように「僕の電池を充電しなよ~」とばかりに電気を分け与えるのです。美しき自己犠牲の精神は、日本人が持つ美意識に実にマッチしています。バイキンマンも心を洗われ改心するかもしれません。
ChargeBite (チャージバイト)は indiegogoと言うサイトで資金を募集中です。
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