アメリカでの中古車購入。フォードにしようかな、シボレーもいいな。しかし時間つぶしに軽い気持ちで中古車ディーラーを訪れると、即効で営業マンが血に飢えたサメのように猛スピードで自分の方にやってくる。ヒィィッ!それは内向的な人にしてみればかなりゾッとする瞬間だ。
そんな風に嫌われてしまうことも多い中古車営業マンによる、アメリカでの現場の実態がこれ。
客の行動を隅々までチェックしている
下取り査定の際、ガソリンの減り具合を見ると本気かどうかがわかる。車をオフィスから遠い場所に駐車する客は、ローン査定のことを気にする者が多い。客が中古車営業マンはウザいとレッテルを貼るのと同じで、相手も客にレッテルを貼っている。
客をコードネームで呼んでいる
いけそうな客は「Up(アップ)」、クレジットヒストリーの無い客は「Ghost(ゴースト)」、時間をかけるが購入の気がまったく無い客は「Stroke(ストローク)」など。客はカモ。
パピードッグ商法 風船商法
子犬の購入と同様に「とりあえずお試しで持って帰ってみて!」と薦める商法がある。そうすると、友達やら近所の人がやんや言うので買わざるを得なくなるのだ。
あと風船をディーラーに飾ると客がよく入るという統計があるらしく、客の来ない日など1日に150個も風船を膨らませてそれだけでダウンという日もあったりする。ディーラーの風船には意味があったのだ!
高額ボーナスのためなら、イマイチな車でも超おススメ商品にする
売れそうにない車には社内で賞金などがかけられ、それが売れた場合にはそれがエキストラの収入となる。車に関わらず他の分野でも行なわれていることだが、車業界の場合額が大きいので死活問題にもなる。なので、ちょっとした嘘や誇張は日常茶飯事。生活のためですからっ!
社内でも過酷な競争がある
2012年の調べでは、彼らの平均給与は約4万5千ドル(約550万円)。多くの場合完全歩合制なので、販売が無いと収入がゼロということも。社内でも過酷な競争もあり、自分が休みの日に得意客が購入に来ても「あいつは辞めた」なんて言われたりすることも。その後は血祭りか。
最近のGallup Pollによると、No.1の政治家の次に「信頼できない」職業に挙げられる自動車セールスマン。No.3が弁護士なので、かなりの嫌われようである。まあしかし、相手の策略を少しでもわかったうえで来店すると、あの恐怖感は少しでも軽減されるのではないだろうか。
参照元:mental_floss