誰でも入れるトイレの整備を目指す関係者は必読。米国発、用を足したい人すべてが安心して使えることを示すトイレサイン、どんな性の人も入れることを表現した動くフィギュアの普及を目指す『Degenderator』プロジェクトが今冬、クラウドファンディング(CF)サイトで成立しました。
お馴染みの青と赤の人型マークはない
『Degenderator』のトイレサインはリバーシブルになっていて、片面には英語で「INCLUSIVE RESTROOM」と書かれています。これは「すべての人に開放されたお手洗い」という意味で、既存の多機能トイレ向けです。文字の上に便器のマークが黒色で描かれており、その横には動きを強調した新しい車椅子マークがあしらわれています。
一般的な男女別トイレをトランスジェンダー(出生時の性と自認する性が異なる人)が入りやすいようにするなら、トイレサインのもう一方の面を表にするのもありです。そこには「ALL-GENDER RESTROOM」の文字と便器のマークが黒色でデザインされています。私たちにはお馴染みの青と赤の人型マークはこちらの面にもありません。
ドレス姿とズボン姿が交互に現れる意味
ここからはどんな性の人も入れることを表現した動くフィギュアについて。赤でも青でもない、黒色のフィギュアは私たちが見慣れたズボン姿とドレス姿の人型マークを融合したもので、ドレス姿とズボン姿が交互に現れるように動きます。便器のマークがあしらわれたトイレサインの横に貼れば、誰でも入れるトイレということを強調できるでしょう。
CFサイト「Kickstarter」で『Degenderator』プロジェクトに35ドル(約3800円)を支援すると、トイレサイン2枚と動くフィギュア2体が届けられます。トランスジェンダーの一部などが公衆・公共・民間トイレで感じるストレスや気まずさ。それらの解消に役立つプロジェクトがどこまで支持を集めるかに注目です。