遠い昔の時代から家畜化され、人間と共に暮らし始めた犬。国際畜犬連盟によると2015年現在343種の犬種があり、その数だけ違った犬種名がある。今回は、人気犬種名の由来をいくつかご紹介しよう。
1.ジャック・ラッセル・テリア
映画『マスク』で有名な小型犬。牧師になるためのトレーニング中のジャック・ラッセルというイギリス人男性が、趣味である狐狩り用途に譲り受けたスタミナ抜群の犬を交配させたのが始まり。その後彼はちゃんと牧師になれたようだが、有能な犬のブリーダーとしての知名度の方がはるかに高い。
2.ダルメシアン
クロアチアのダルマチア地方の出身の犬なのでダルメシアン。14世紀頃からヨーロッパ全般では貴族のペットとして飼われており絵画や書物にも登場しているが、クロアチア地方でポピュラーな犬だったのでその名称なのではと言われている。アメリカでは消防のシンボルとしても知られている。
3.ラブラドール・レトリバー
カナダのニューファンドランド、ラブラドール州で作られた犬なので、ラブラドール・レトリバー。レトリバーとは英語でRetriever、獲物をRetrive(回収)する者という意味だが、非常に人懐っこく飼いやすい犬なので、アメリカでは「ラブ(Lab)」の愛称でナンバー1の登録数を誇る。
4.プードル
日本でよく見られるのはフワフワの小型犬のトイ・プードルだが、スタンダード・プードルといえば、かなり大きくてアグレッシブな犬種。元々はガンドッグとして開発されており、ドイツ語で水をバチャバチャするという意味のPudelnからプーデルフントとなり、それが英語名のプードルに変化した。
5.ダックスフント
アナグマを狩るためにドイツで品種改良された犬なので、そのまんまドイツ語でアナグマ犬の意味のダックスフント。ダックスフンドなのかフントなのか混乱を招くことも多いが、英語圏ではシンプルに見た目から「ウィンナードッグ」と呼ぶ人が多い。
6.ビーグル
漫画のスヌーピーで有名なビーグル犬の詳しい歴史については謎が多いようだが、名前の由来はフランス語のbecguele(うるさい人)。 狩をするときに発する独特の唸り声からこの名前がついた。
現在はほとんどの犬が愛玩犬として飼われているが、こうやって見ると多くの犬種は元来狩猟用に改良されている。見た目だけで判断・購入してしまう人も多いが、犬の起源から性格などを知ってからのほうが、犬とのパートナーシップはもっと素晴らしいものになるのでは。
参照元:mental_floss