ドンチャン騒ぎは似合わない。じっくり楽しむのがヴィンテージの醍醐味

2014
¥21,000詳細ページ

「ドンペリ」と聞けば、「高いお酒と」と答える人がほとんどだろう。そういうお店で「いれる」と「オォ!!」と喝采を浴びる高級ワイン。口にする機会も、そう多いものではないだろう。味よりも値段のほうが先行してがちなドン ペリニヨンだけども、仕入れの段階で既にプレミアが付いてしまうのだから、良いものには違いない。
口にする時は、なるべくバシャバシャとグラスを波立たず飲んだほうが、本来の味を楽しむことができる。なにしろ1本1万円以上するお酒だ。同じ大きさのボジョレーヌーボーと比べても、10倍近い値段の差がある。よほどの気でも触れない限り、ガバガバと飲むことはしないはず。

さて、去る2003年。欧州は猛烈な熱さに襲われた年だったらしく、いわゆる作物は凶作。当然、ワインの原料になる葡萄も同様、相当の被害を受けてしまったのだとか。しかし、そんな苛烈な環境を生き抜いた、超優秀な原料のみで製造されたドン ペリニヨンが、かつてないほど素晴らしいものに仕上がったのだという。「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2003(Dom Perignon Vintage)」の誕生である。

ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2003(Dom Perignon Vintage)に対する称賛は大きく、逸品と謳われた1947年、59年、76年に匹敵するほど、最高の出来なのだとか。とはいえ、気になるところは、一般の消費者である自分たちの口に届くのかどうかだろう。もちろん数量は限定なので「お求めはお早めに」になってしまうが、全国の主要百貨店に、1月下旬より販売が開始される。価格は21000円。やはり高いのは仕方ないところか。

飾りのない、どこまでも透き通ったグラスに、静かにゆっくりと、できるだけ泡をたてないよう注ぐ。少量をくっと口に含み、香、味を鼻腔から全身に行き渡せるようにして感じる。
良いワインを、良い場所、良い食事、良い音楽、そして良い人と。ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2003(Dom Perignon Vintage)。最高な一杯になるに違いない。

この記事をシェア
0 0
記事のタグ