アラブ首長国連邦(UAE)のエティハド航空は今春、新しい機内安全ビデオをYouTubeで公開しました。今回はエティハドの客室乗務員・社員が登場するビデオの中で筆者が気になった点を紹介します。コロナ禍でもどうしても空の旅に出かけないといけない人の参考になれば幸いです。
機内で他人より自分を優先しなければならない時とは
まず筆者が気になったのはシートベルトの締め方と外し方です。これらはどの航空会社の機内安全ビデオでも説明されますが、エティハド航空のビデオではエコノミークラスとビジネスクラス、それぞれのシートベルトの締め方と外し方が紹介されています。というのも、エティハドのビジネスクラスのシートベルトは、より安全性を高めるためなのか、ショルダーベルトが付いています。
酸素マスクの付け方は、機内でもフェイスマスクの着用が義務付けられているコロナ禍を反映し、「フェイスマスクを外してから酸素マスクのバンドを頭にひっかけ、鼻と口を覆いましょう」と説明されています。周りに酸素マスクを上手く付けられない人がいても「まず自分の酸素マスクの正しい装着を優先させるように」というメッセージも印象的でした。
撮影場所はアブダビにあるルーヴル美術館の別館
エティハド航空の新しい機内安全ビデオは、酸素マスクの付け方を紹介してからは、緊急時の脱出経路、救命胴衣の保管場所と使い方、安全のしおり、禁煙、荷物の置き場所、電子機器の取り扱いに関する説明が続きます。安全のしおりを紹介するパートでは「Brace position」の確認が呼び掛けられています。Brace positionは「衝撃に備える姿勢」という意味です。
モダンな雰囲気が漂う機内安全ビデオの撮影場所は、アブダビの美術館「ルーヴル・アブダビ」です。『地球の歩き方』によると、2017年にフランスのルーヴル美術館の別館として、近年開発が進むサディヤット島にオープンしました。アラビア半島最大の美術館はアブダビ国際空港から車で約30分のところに位置しています。
参照元:Etihadaviation