自動車の運転中、道路を注視するだけで必要な情報が手に入るので、スマホを見ずに済みます。フランス発、フロントガラスにカーナビアプリの情報などを表示するホログラム装置『EyeDrive』の先行販売プロジェクトが2月、米クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で公開されました。
目の前にナビだけでなく、音楽再生・通話画面も。
『EyeDrive』を使い、フロントガラスにWazeなどのカーナビアプリを“出現”させるには、ガラスに透明フィルムを貼り、ダッシュボード上の中央にホログラム装置を置き、シガーソケットから電源を取る必要があります。ガラス中央に現在地、道路名、目的地への進行方向、走行速度、時刻がくっきり表示されるので、目の前の道路を見ているだけで目的地に到着できます。
通話がかかってきたり、プレイリストの次の曲を流したりしたい時はついついスマホに触りたくなりますが、フロントガラスにはSpotifyなどの曲再生画面、あるいは通話をかけてきた人の名前が表示されるので、スマホを見たり片手でいじったりしなくて済みます。アプリを立ち上げる・通話をかけるなどの操作はSiriやGoogle Assistantを通して行います。
フロントガラスを注視しながらスムーズな後退も可。
『EyeDrive』はジェスチャーコントロールやリアビューカメラと組み合わせて使えば、ドライブをより便利で安全なものにできます。ハンドルの近くにジェスチャーコントロールを設置しておけば、簡単な手振りで通話を受けたり、流れている曲の音量を調節したりすることが可能。バックが苦手な人はリアビューカメラの出番です。フロントガラスを注視しながらスムーズに後退できます。
日本でも使える『EyeDrive』の先行販売プロジェクトは2月末現在、既に成立しています。19万ドル(約2100万円)という莫大な調達額から、多くのドライバーが「運転しながらスマホ」による事故リスクを下げられるホログラム装置に期待を寄せているのが分かります。
参照元;INDIEGOGO