こちらは、環境にやさしいフェラーリ…、ではなく「ファフラーディ・ファーフォール FFX(Fahrradi Farfall FFX)」。
その徹底的に空力を追求したような美しいフォルム、鮮やかなイタリアンレッドに塗られたボディ。本物と見まごうばかりですが、速度はそうですねえ、10マイルも出ればいいほうでしょうか。なにせ自転車なのですから。
このファフラーディ・ファーフォール FFXを制作したのは、オーストリアのアーチスト、ハンネス・ランゲディオ。1年かけて作られました。
スチール製のシャーシに組み込まれた11個のギアを介し、ペダルからタイヤに人力が伝わります。ボディはモックアップを作成し、その上から軽量プラスティックで骨組みを作るという本格的なもので、重量はわずか100キロに収まりました。
また、照明は200個のLEDからなり、オーストリアでは公道を走行しても違反にはならないそうです。
名称の「ファーフォール(Farfall)」は、イタリア語でチョウ(バタフライ)の意。ファフラーディド(Fahrradi)は、自転車を意味するドイツ語が語源。「はばたく自転車」と名付けられたのは、ガルウィングドアをあらわしてもいるのでしょう。
現在、リンツ(Linz)にあるレントスミュージアムに展示されていますが、ちゃんと値札も付いています。120万ポンド(約1億5,500万円)。サーキットのみ走行可のフェラーリ FXX の値段、100万ポンド(約1億3,000万円)よりも高いのです。
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