自分が使っているスマートフォンはどうやってつくられているのでしょうか。海外発のソーシャル・ビジネス「フェアフォン (Fairphone)」は、資源・生産・流通・リサイクルの流れを明らかにした上で、オリジナルのスマートフォンを販売するキャンペーンです。
スマートフォン等の電子機器に用いられるレアメタルの産地の一つにアフリカのコンゴ民主共和国があります。ただ、現地のレアメタルが“紛争の資金源”としてやりとりされていることはあまり知られていません。また、スマホの製造過程において、労働者が仕事に見合った賃金を受け取れず、一向に豊かになれない現実もあります。
紛争フリーのレアメタルを使用しているフェアフォンは、スマホの生産従事者への適切な給与を支払うと宣言。生産過程の透明化に伴い、明快な価格設定(325ユーロ)も実現し、廃棄の方法まで明確にしています。肝心のスペックですが、OSはAndroid 4.2、クアッドコアを搭載し、デュアルSIMにも対応。
6月17日現在、フェアフォンには欧州中から9400個以上の予約が殺到しているとのこと。代表者のJoe Mierさんは「さらなる変化を起こす」と意気込んでいます。注文は欧州限定ですが、将来的には日本からでも購入できる仕組みを計画しているそうです。
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