北欧フィンランドの空港運営会社フィナビアは10月下旬、ロヴァニエミとオウルの両空港の保安検査場で使われている、手荷物を載せるトレーを紫外線(UV-C)で殺菌する予備実験を開始しました。
UV-Cによる殺菌と従来の洗浄法を併用
フィナビアは9月、ヘルシンキ空港の保安検査場のトレーに付着した細菌・ウイルスをUV-Cで死滅させる実験を行いました。主に食品加工や保健医療の現場で採用されているUV-Cによる殺菌は迅速に行われ、結果も良好でした。ヘルシンキでの成功を踏まえ、次はコロナ禍でもヘルシンキ直行便が発着しているロヴァニエミとオウルでも実験が行われることに。
フィンランドの空港運営会社は、新型コロナウイルスが世界的に大流行する前から、空港の保安検査場で使われているトレーの洗浄に力を入れていました。今回の実験期間中もUV-Cによる殺菌と従来の洗浄法を併用しています。フィンランドで進行中の実験を参考にして、他国でもトレーを介した感染予防の取り組みが強化されるかもしれません。
フィンランド発の取り組みは他にコロナ犬も
ヘルシンキ空港が先駆けとなった新型コロナウイルス感染拡大防止策の一つに「コロナ犬」があり、GIGAMENでは「感染有無を迅速に確認!コロナ犬による実験がヘルシンキ空港で開始」という記事で紹介しました(gigamen.com/covid-19-dogs-arrive-at-helsinki-airport.html)。この実験も世界中に広まれば、感染者数の減少に一役買うはずです。
参照元:finavia
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