スケボーの大ファンでボブ・バーンクイスト(Bob Burnquist)という名前を知らない人は、詐欺と言われても仕方がないだろう。 バーンクイストはスケボーの大きな大会で何度も優勝したことがあるブラジル・リオデジャネイロ出身のスケーターである。(著者はニワカなので許してください)
彼が抱いていた夢のひとつに水の上をスケボーで滑るというものがあった。 スケボーの大会を見るだけではなく、実際に乗って大学や会社に通ったり。スケボーが友達のボーイズたちはこんな夢みたいな話が来たら、たちまちいきりたつに違いない。
カリフォルニア州の野望
ちょうどその頃、カリフォルニア州はDream Big California Tourism キャンペーンを始めようとしていた。「カリフォルニア州良いとこ!来てきて!キャンペーン」と言った方がわかりやすいかもしれない。
カリフォルニアを宣伝するために、バーンクイストのこの夢の実現に手を貸してしまおう!と思ったカリフォルニア州はさっそく水の上をスケボーで走るためのプロジェクトを始めたのだ。
でも、スケボーって固い地面の上じゃないと滑れないはず。それを水の上でって、何か物々しい新しいテクノロジーが開発されないと無理なんじゃないのって思っちゃうのが普通だ。
湖上にぽっかり浮かぶランプ
しかし、バーンクイストとそのチームが考えたのは、湖の上に巨大なスケードボードのランプを建築することだった。「ランプ」というのは断じて「明かり」のことではない。スケボーファンならわかるはずだが、ランプとはあのスケボーに乗った選手が入ってすべるあの台のようなステージのようなもののことを言う。(ニワカの筆者でもうまく説明できただろうか?)
そして、ついにカリフォルニアのタホ湖にオリジナルの美しいランプを建設したのである。完璧なフォルムのランプの完成までには300以上の工数を経ているという。 湖にぽっかり浮かんでいるから軽く見えるが、総重量は3,300kgを超えているそうだ。
一般公開は?
ここで思いっきりトリックを決めたら、青い空に青い海にその技が素晴らしく映えることだろう。まさにDive To Blueである。あっダイブしたらだめなのか。きちんと着地せねば。カリフォルニア州もバーンクイストも野望を達成できてよかったのだが、このランプ、一般のスケーターボーイも使用可能なのだろうか?
ちょっと危険すぎる気もするが、一般公開しているなら私もぜひ挑戦したい。(ニワカだけどね)
記事元:GIGAMEN
参照元:Dream Big California Tourism