1965年の「ル・マン24時間レース」にて1‐2-3フィニッシュを飾った伝説のスーパーカー「フォードGT40」。その50周年を記念した市販モデルをデトロイトで行われた「北米国際自動車ショー2015」で発表された。2016年後半からの生産を予定している。米国版「auto blog」が現地から映像とレポートを伝えている。
名前は同じでも、中身は別物
フォードGT40は、40インチ(約1m)という車高の低さから、「GT40」と名づけられ、1964年からスポーツカー選手権に参戦して、1966年にはル・マンで1位から3位を独占。さらに1969年まで4連覇を達成した伝説のアメリカン・スポーツカーだ。
2005年に復刻版と言える同じ「フォードGT」の名前で登場したモデルがあったが、今回の新型はボディに現代的なデザインと素材が採用され、量産車で最も優れたパワー・トゥ・ウェイト・レシオになるという軽量な車体、そして、アクティブ・リアスポイラーを装備。
走行速度やドライバーの操作に反応して、高さや角度が可変するという。コクピットには固定式の2座のシートが備わり、ウインカーやワイパーのレバーを持たず、必要なスイッチ類が組み込まれたステアリングと、ディスプレイが装備される。
600馬力でもエコ・ブースト
過去の「GT40」同様にミドシップ・マウントされるエンジンは、新世代のエコ・ブースト3.5リッターV型6気筒。直接燃料噴射とポート噴射を使い分けるデュアル・フューエル・インジェクションや、2基のターボチャージャーを装備し、600馬力以上の最高出力を発揮する。
パドルシフト付き7速デュアルクラッチ式トランスミッションが組み合わされ、後輪を駆動する。
4,000万円は高いか安いか?・・・高いです!
生産台数や価格についてのアナウンスはないが、一部報道によれば39万ドル(約4,000万円)になる。”復刻版”の「フォード GT」は14万ドル程度だったことから、強気な設定ですが、伝説的な名前にプレミアがあるということでご理解を。
参照元:Autoblog