和食はヘルシーだと思われていますが、実は日本人、かなり多くの塩分を毎日摂取しています。欧米人は糖分をとり過ぎですが、日本人は梅干し、味噌汁、醤油などを日常的に口にしており、塩分の過摂取が心配されています。おつまみも塩分の高いものが多いですね。
日本人は、WHO(世界保健機構)が推奨する塩分の量の倍以上を摂取しているといわれています。
電流味覚フォークで塩分摂取をコントロール
塩分のとり過ぎは高血圧など体に悪い影響を与えます。そこで考案・開発されたのが、材料費わずか2千円ほどのフォーク。
東京大学大学院情報学環の「暦本研究室(Rekimoto Lab)」は、日本人の塩分過剰摂取の問題を見直すべく、電流の刺激によって塩味を感じることができるフォークを開発しました。
ボタンを押せば作動するので、あとは食べたいものをこのフォークで刺して口に運ぶだけ。電流によって舌の味覚を刺激されると、私たちの脳は一種の「騙された状態」になり、「塩味」を味わうことができるというわけです。
いつもの料理に塩はほとんど必要なし!減塩でもおいしい食事を楽しもう
減塩調理ができるので、血圧の心配なしに食事を楽しむことができるのがこのフォークの素晴らしいところ。
このフォークはまだプロトタイプですが、これからも研究開発を進め、比較的低い価格設定での商品化を目指しています。また、塩味だけではなく、酸味を味わうこともできるようになるとか。
ただ、電流による刺激を与えすぎてしまうと、金属の味を感じてしまうとのこと。やはり何事もほどほどが良いということでしょう。
高血圧の問題を抱える人が多い日本。このフォークの商品化はもちろん、あわせて電流味覚のお箸やスプーンの開発・商品化もお願いしたいところです。
参照元:Discover
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