エコに関心がなくとも、リサイクルという「物を大切にする響き」は悪い気はしないはずだ。家の中を見回してみても、消耗品など、例えばトイレットペーペーが再生紙だったりする。だが、家具となるとちょっとハードルが上がってしまう。
リサイクルと単純にカテゴライズできにくいモノ
家具の場合、統一感も一つの重要な要素となる。素材にしても天然木、メタル、ガラス、プラスチックなど様々なマテリアルがある。それに加えて機能性、デザイン性なども満たさなければならない。
だが、「細かいことはどうでもいいじゃないか。いっそざっくりとした感じでリサイクルパーツで家具をつくっちゃいました。」というのがデザイン集団MotoArtの作品。
そのざっくり加減たるや、なんと飛行機まるごとパーツどりしてリサイクルという荒技に出た。ひっそりと生まれ変わるのではなく、堂々と以前の面影を残しまくりである。
主翼は書斎机に、ジェットエンジンはベッドに、憧れのパイロットシートをオフィスチェアにしてしまうことだって可能なのである。
大胆にカットされたパーツは、リサイクルというよりも現代芸術の領域に近くレトロモダンな感触である。タフで安全性の中に可能な範囲の快適性を訴求している飛行機。家具に求められる条件を考えるに意外な親和性に気づかされる。
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