1989年に任天堂がゲームウオッチの後継機として発売した「ゲームボーイ」。ゲームボーイを開発したのはこの世に「十字キー」と言う概念を生み出したゲーム界の偉人「横井軍平」さんである。
横井さんの基本精神は「枯れた技術の水平思考」である。既に世間に広く知り渡った技術や物を、人が思いもしなかった方法で使うと言うものだ。携帯ゲーム機の元祖であるゲームウォッチは、横井さんが電車で電卓を打って遊んでいるサラリーマンからヒントを得て作ったものだそうだ。古くからある電卓をゲームという水平思考で変えて見せたのだ。
そんな思考を、横井さんの開発したゲームボーイで実践したのが「Game Boy Android Gamepad (ゲームボーイ アンドロイド パッド)」だ。見ての通りゲームボーイのディスプレイを取り外し、スマートフォンを装着してあるのだ。まさにアンビリーバボーと叫びたくなる。しかも、動画にあるように正常に機能している。
ゲームボーイとスマートフォン。手になじんだ、新旧の携帯端末をドッキングさせたのだ。Game Boy Android Gamepadは、まさに枯れた技術の水平思考なのである。不慮の事故によりこの世を去った横井さんも、きっと驚きの声を上げているに違いない。
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