Glycountでスマートに糖尿病と向き合おう

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糖尿病は日本では代表的な生活習慣病とされています。実際、私の知人・親せき数名も糖尿病と闘っています。糖尿病は私達の極身近に存在する病気です。

すい臓で生産されるホルモンのインスリンがうまく機能しないことで、慢性的に血糖値が高くなってしまった状態が糖尿病です。そのため患者にとって血糖値のチェックは欠かせないルーティーンワークになっています。

従来の血糖値チェックは針を刺して行われるものなので、人によってはあまり気がすすまない検査でもあります。

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スマートウェアラブルのGlycountがあれば穿刺は不要

Glycount」は血糖値測定器の常識をガラリと変えました。

針を刺す必要がなくなり、「GLYSENSE SENSOR」と呼ばれる血糖値検知センサーがユーザの皮膚を通して血糖値を検知します。

検知された血糖値は速やかにディスプレイ画面に表示され、数値が低くなったのか高くなったのか安定しているのかといった傾向、また安全な数値なのか低値なのか高値なのかといった情報も表示されます。

ユーザがデータを見やすいように、ディスプレイ画面もE-INKディスプレイが採用されていて、電池消費率は低いのに表示される文字や数字はクリアかつ鮮やか。

そしてデバイスの横には竜頭のようなボタンが取り付けられており、これは血糖値のレベル(高・低)によって色(緑・赤)が変化するようになっています。

血糖値を常時検知するウェアラブルなので、いつでもどこでもリアルタイムな数値をチェックすることができ、さらに「血糖値が非常に低くなっています。スプーン3杯分の砂糖を摂取しましょう」などのアドバイスを表示してくれます。

血糖値のグラフ表示も可能なので、ユーザは時間別の血糖値レベルを一目でチェックすることができます。

また、インスリン摂取やピル摂取の時間をアラーム設定することもできるので、摂取し忘れて病状が悪化するという心配もありません。

もちろんスマートフォンへの連結もできるので、まとめてデータを管理することができます。残念ながら、今のところGlycountはコンセプトデザインとのことです。

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Glycountのような痛みを感じることなく正確なデータを抽出できる血糖値デバイスの需要は高いはず。商品化を期待する患者も多いでしょう。

ただ開発者が忘れていることが一つ。少なくとも私の周りの糖尿病患者は60代後半から70代の方が多く、糖尿病患者の大半は年配の方なのではないでしょうか。それを考えるとこのデザインは同年齢層にあまりしっくりいかない気もします。

クラシックなデザインの腕時計で血糖値が測定できたら・・・なんともワクワクするアイディアだと思いませんか?斬新なアイディア品が必ずしもモダンでフューチャリスティックなデザインである必要はないはずです。

機能や操作自体はシンプルで分かりやすいので、実現化を目指すならデザインを違う方向から見てみるか、Apple Watchのように幅広い年齢層が自分に合ったデザインを選べるようにデザインチョイスを増やす必要がありそうですね。

参照元:Yanko Design

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