2020年には90億人とも言われる地球の総人口の3/4が都市部に住むと言われ、人々がフル・サイズのクルマを持つことのナンセンスさを解消するのがこの「プロジェクトM」のコンセプトだ。
あえてガソリンエンジンを採用
ロードカーの「マクラーレンF1」のデザイナーとして有名なゴードン・マレー氏はすでに2009年9月に「T25」と呼ばれる低価格のシティコミューターの市販計画を公表している。
プロジェクトMと呼ばれるこのコンセプト・モデルは、大手石油会社のシェルと、元ホンダF1のエンジン・デザイナーである後藤治との協力を得て、電気自動車やハイブリッドが主流の時代、シティ・ユースに使用用途を絞った、ガソリン・エンジンを中心に据えた超コンパクトなクルマなのだ。
彼らは内燃電力の効率化の可能性を探ることを目的としている。
懐かしい名前が並ぶ
シェルとマレーと後藤さんと言えば、F1の「マクラーレン・ホンダ」の黄金時代を作り上げたパートナーシップでもある。そう、セナとプロストが年間15勝した時代である。
搭載されるエンジンは、日本の軽自動車から流用される660ccの3気筒4サイクル・エンジンで、それを後藤治が改良を施すことになる。
新型の「T25」は軽量化を中心にエンジニアリングが行なわれ、4シーター、リア・エンジン・レイアウトはそのまま引き継ぐものと思われる。構造も、チューブラー・フレームを中心に、コンポジット・パネルを使用するという基本は変わりないようだ。
参照元:Car Magazine
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