ヒップホップの創始者は、ジャズやロックンロールとは違い、ある程度はっきりしている。自他共に認める「業界のパイオニア」ことグランドマスター・フラッシュも該当する一人だ。1974年からDJとしての活動を始め、長年精力的に活動してきた。
今回はベストアルバム『Greatest Hits(グレイテスト・ヒッツ)』を紹介する。
Greatest Hits(グレイテスト・ヒッツ)収録曲の「White Lines」や「The Message」は、誰が聞いてもヒップホップを連想する。しかし、グランドマスター・フラッシュの楽曲は、なんとも言えない心地良さに浸れるのだ。例えば、店頭で流れていても(いい意味で)聞き流せるような心地良さである。また、世界展開の映画(オーシャンズ・シリーズ)やゲーム(ウイニングイレブン・シリーズ)で使用されていても、まったく違和感がない。
グランドマスター・フラッシュの楽曲は、気持ちを高める前に聴くのもよさそうだ。私たち日本人がイメージするヒップホップと比較し、ファンクの要素が色濃く反映されているからか、パーティーチューンの王道のようなノリだからか。オフィシャルサイトからリンクが張られている曲もまた身体が無意識に踊り出しそうな曲である。
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