かの地、ハワイ。波と会話する者にとって、その場所は聖地と言ってもいいだろう。運に恵まれた者は現地に根を下ろし、それなりに働いて残りの時間を波乗りに費やす。まさに夢のような人生に思えるかもしれない。しかし現実には、そうでない者のほうが断然多い。海のそばに住まいがある者はまだいいが、それすらも叶わない人だって当然いる。そういう人たちは、一年を通して何回本物の波に乗ることができるのだろうか。現実というものはそんなものだ。
カリフォルニア発の「ハムボード(Hamboards)」というボードがある。サーフィンが好きでたまらない一家が開発したものらしいが、乗り心地がアスファルト上にもかかわらず、本当の波乗りをしているのと変わらない感覚らしいのだ。本体も長さが2mとロング。ボード先端に乗って坂道を下るなんてこともできる。もちろん、場所はアスファルトの上だが、パドリングからテイクオフ、アップスして、チューブ(建物壁に触って雰囲気)、テイルスライドでトリックを決めたら、最後はポンピングしてしばらく余韻を楽しむ、ということだって可能だ。
「どうせ、丘サーファーだし」と、小ぶりの板に乗って小さくトリックを決めるのも悪くはないが、やはり感覚を研ぎ澄ましておくには、できるだけ本物に近いもので、つねにロールプレイングしおきたい。ハムボード(Hamboards)は、公式サイトからの購入ができる。価格:$435~$695(3万円~5万円)。本気で練習できるボード、ハムボード(Hamboards)はオススメだ。
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