運河建設で生じる土で都市型人工島を

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とてつもない計画は歴史のターニングポイントにもなり得る。先週開催のイスタンブール・デザイン・ウイークで発表されたプロジェクト『HavvAda』は「緑で覆われた巨大な人工島をイスタンブールの沖合に浮かべる」という壮大なものだ。

欧州とアジアの境目に位置するイスタンブール。北の黒海と南のマルマラ海の間に「イスタンブール運河」を建設する計画が進んでいる。巨大な運河をつくるには海中から大量の土や泥を掻き出す必要がある。10億立方メートル分との推定されるものをどう活用すればいいのか。その答えが『HavvAda』だ。

発案者はDror Benshetrit。幅広い分野で活躍するデザイナーのアイデアは、様々な大きさの六つの丘からなる都市型人工島の建設だ。サークルとトライアングルを意識した配置。これまでの建物と一線を画すドーム。いずれも3D感覚で捉えた方が分かりやすいか。住居や商業施設が水平に広がっていく。30万人もの人々が暮らせる構想だ。

山間のスペースも公園などに活用可能。自然と人工物の融合を意識し、太陽光発電や雨水・空気循環の利用といった大規模なエコシステムも導入されるとのこと。具現化するかどうかは分からないが、夢は膨らむ。

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