この装置を自宅の裏庭に設置すれば、生ごみを調理用バイオガスと液体肥料に変えることができます。イスラエルで開発された『ホームバイオガス2.0(HomeBiogas 2.0)』の製品化プロジェクトが11月上旬、米国のクラウドファンディングサイトで公開されました。
食事の残り物とバクテリアが生み出すエネルギー。
跳び箱に似た形状の『ホームバイオガス2.0』は日曜大工感覚で組み立てられます。装置下部から上に向かって突き出ている生ごみ取り入れ口に食事の残り物などを投入すると、消化槽でバクテリアが生ごみの中の有機物を分解し、液体肥料と調理に使えるバイオガス(有機廃棄物から発生するガス)が発生します。装置上部のタンクにはバイオガスを最大700リットルも貯蔵できます。
『ホームバイオガス2.0』で作られたバイオガスは、裏庭からケーブルを通り、キッチンのガスコンロに送られます。食事の残り物とバクテリアが生み出したクリーンエネルギーで1日最大3時間の調理が可能です。液体肥料は有害な化学物質や添加物を含んでいないので、家庭菜園で安心して使えます。
裏庭で持続可能な暮らしを実践できる装置。
『ホームバイオガス2.0』を使えば、バナナの皮がバナナパンケーキを作るためのバイオガスに生まれ変わります。イスラエルの企業が米国のキックスターター(Kickstarter)で立ち上げた製品化プロジェクトは11月14日現在、35万ドル(約4000万円)以上を集め、調達目標額を大きく上回っています。あなたも自宅の裏庭で持続可能な暮らしを実践してみませんか。
参照元:KICKSTARTER
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