普段歩いていて自分の歩き方に気をつける方はそこまで多くないかもしれません。特に朝の出勤時などは急いでいて小走りに駅へ向かったりとせかせかしてしまうのが日本の特徴でもあります。
カナダの研究チームによると「歩き方を変えるだけで幸福感が増す」との研究結果が出ました。本当に?と思う方も居るかもしれませんがちょっとしたことを意識するだけで幸せな気持ちが増すなら、試してみる価値はあると思います。
カナダの研究機関による実験
実験ではまず集めた人々を2つのグループに分け、実験内容は伝えず彼らの歩き方を”ネガティブな歩き方”と”ポジティブな歩き方”に変えさせました。
ネガティブな歩き方は背中を丸め少し前かがみな状態で腕を軽く振って歩く、という歩き方。一方、ポジティブな歩き方は大きく腕を振って上下に動きのある歩き方です。そして、それぞれの歩き方をさせたグループに記憶力テストを実施しました。
2つのグループに興味深い結果が
実験結果ではネガティブな歩き方をしたグループはポジティブな歩き方をしたグループよりもかなり多くのネガティブな言葉を記憶していました。
「この記憶の先入観は抑うつ状態を維持することに大きな役割を果たしていることを証明しているのでとても重要だ」とNikolaus Troje博士は述べています。「うつ病の人はネガティブな出来事を覚え、悪い気分を自ら作り出し、それらに集中する傾向がある。」
研究者は姿勢や動き方を変えるだけで脳への情報処理に影響を与えると伝えています。気分を上げる簡単な方法としてまずは歩き方、変えてみるのもいいかもしれませんね。
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