デジタル商品およびプラットフォームの開発で忙しいVigetの社員らは、日々のミーティングルームの空室状況・予約状況を確認するツールとしてGoogleカレンダーを利用していたそうです。
空室だと思ってミーティングルームのドアを派手に開けたらなんと!上司と顧客が大切な商談中。Googleカレンダー、やらかしてくれたな~!!!
・・・という状況が実際にあったのかどうかは定かではありませんが、Vigetの社員は、Googleカレンダーがあまりあてにならないことから何か代理ツールはないかと考え、「そうか、原点に戻ればいいんじゃないか!」と思ったのでしょう(筆者の勝手な想像ですが)。
すっごくデジタルだけどすっごくオーソドックスでもあるツールを考え出したのです。
デジタルとアナログの融合「Illumigami」
「イルミネーション」と「オリガミ」をくっつけた「Illumigami(イルミガミ)」というネーミングのとおり、その見た目は折り紙そのもの。折り紙の昔懐かしく優しいイメージと柔らかな癒し系のLEDの灯りが抜群のコンビネーションです。
折り紙の形をしたシェル部分は3Dプリンタで印刷されたもの。この辺はいかにも最新のサービスを提供する企業ならではのアイディア。
何もデジタル!デジタル!とデジタルを前へ前へと出すツールじゃなくてもいいんです。Illumigamiは、各ミーティングルームの入り口にぶら下げるように取り付けるだけ。
メール通知も良いけれども、やっぱり昔ながらの目で実際に見て確認するシステムがいいんじゃない?ということですね。
ミーティングルームの空室・予約状況が一目で分かる4種類の癒し系の灯り
赤、黄、緑、青の4つのトーンで、各ミーティングルームの空室・予約状況を知らせてくれます。
赤、黄、緑(日本では青ですが)は、道路信号と同じなのでもうお分かりですね。赤は使用中ですよ、黄は間もなく使用されますよ、そして緑は空室ですよ、そして青は今は使用中だけれどもあと5分で空室になりますよ、という合図です。
大変分かりやすい上、これまで類似のシステムにはなかった「黄」や「青」の発想は気がきいています。
各ランタンにはサーキットボードが内蔵されていて、Wi-Fiネットワークに自動接続できるよう作られています。専用のカレンダーアプリと連結してどの色を点灯させるか判断しているんですね。
ドアのランプというとどうしても手術室の入り口に灯るあのまばゆくも恐ろしい赤いランプを想像してしまい、手術経験が何度かある私としてはドアのランプのことを考えただけで動悸も激しくなったりと苦手意識があったのですが、Illumigamiはホンワカ優しく、まったくビジネスライクではないところも現代のオフィスらしくて素敵ですね。
病院でもIllumigamiを採用してくれたら、これから手術を受ける子供たちや私のような小心者でも少しは気持ちを楽に手術室に入っていけるのにな、と最後まで手術のことを考えてしまっていた筆者でした。
内部の仕組みやスペックなどといった技術的詳細を知りたいという方は、Vigetのこちらのページでどうぞ。