人類の夢とロマンあふれる宇宙科学。広い宇宙、カッコいい宇宙飛行士、美しき地球、魅惑の天体、そして美味しそうな宇宙食(え、そこ?というツッコミはおいといて)。
宇宙飛行士らは宇宙食を楽しみつつ(←なんか恨みとか妬みでもあるんでしょうか)地上遥か彼方上空に建設された実験施設の国際宇宙ステーションで、宇宙、地球、天体などを観測し、実験や研究を続けています。
国際宇宙ステーションそのものが夢を背負った超巨大なガジェットのようなものですが、今回は、その国際宇宙ステーションで実際に使われているガジェットの数々をご紹介します。
まずは前編、宇宙で活躍する5つのクールなガジェットです。
1. ゼロ・グラビティの3Dプリンタ
2014年、地球以外の場所(国際宇宙ステーション)で初めて3Dプリンタを使用して作成されたツールがソケットレンチです。
将来的には、国際宇宙ステーションで使われる器具のパーツやステーションの一部が破損した場合に、3Dプリンタを使って補助パーツや交換部品を作成できるようにしたい、とのこと。
2. ロボノット
いわゆるヒューマノイドで、宇宙飛行士ができることをなんでもこなしてしまう有能な宇宙のアシスタント。当初は胴体部分だけだったのですが、最近になって脚を手に入れてスペースウォークができるようになり、作業の幅もぐんと広がったようです。
3. 鳥類の開発施設(ADF)
国際宇宙ステーションでは、宇宙が胚発育に与える影響について研究するための鳥の開発施設が2001年に設置され、その後、鳥の卵は微小重力に耐え得るということが分かったそうです。なによりも母鳥のことを恋しがったりしないので理想的に適しているとか。
4. 改良型エクササイズ装置
以前、宇宙飛行士の若田さんが国際宇宙ステーションに設置されている改良型エクササイズ装置を使用中の動画を公開して話題になりました。
宇宙飛行士の皆さんは、宇宙滞在期間中の筋肉や体力の衰えをなるべくおさえるためにこのウェイトリフティング装置を使って毎日2時間のエクササイズを行っているそうです。この装置の他にも、ランニングができるトレッドミルも用意されているとか。
骨密度が低下したり、筋肉量が15パーセントまで減少するというからエクササイズは大切なルーティーンワークなんですね。
5. 微小重力科学グローブボックス(MSG)
宇宙飛行士の皆さんが液体や危険物質などを扱って研究や調査を行う際に、キャビン内にそれらの物質が浮遊してしまわないよう微小重力科学グローブボックスを使用しています。
ボックスには特殊なグローブが内蔵されているので、そのグローブを装着して作業を行うそうです。
宇宙となると、「ガジェット」といっても地上とは規模が桁違いですね。それにしても宇宙飛行士の皆さん、宇宙飛行士の訓練や宇宙での作業諸々で大変だというのに、これらのガジェットを使いこなせるよう体と頭にさらに多くの情報をインプットされているだなんて・・・ただただ驚くのみです。
【後編】では宇宙で頑張る残り6つのスマートクールなガジェットたちをご紹介します。
参照元:mental_floss